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『紅茶スパイ』について

の前に。

♪いけるか、どーだか、わからない
むしゃむしゃむしゃ・・・じゃなくって。

夏の祭典が近づいてきましたが、
はたして、どーなるのか。

その日にならなきゃわからないものの、
一縷の望みにかけて、脱走計画をたててます。

でもって、効率よくまわれるよう
情報収集をと思ったんですが、
谷崎泉さん以外、情報でてないよぅ(>_<)!

あ、六青みつみさんがお休み、もあったか。
その代わりに、秋のJ庭に、
魔性の子・チビリュセ本がでるかも、だそうで。
やた!

さらに小悪魔化がすすんで、ギル悶絶・・・だそうですが、
天然って怖いよなぁ・・・。

どんだけ寸止めくらわせまくるのか、
にひひひひ・・・
愉しみじゃわぁ!



さて、本日のテーマは、読書録。
まず、カウントからいきましょか。

●6日
(671)一般本 『紅茶スパイ』 サラ・ローズ

サブタイトルが、「英国人プラントハンター中国をゆく」
というノンフィクションで、
実際に19世紀、英国がプラントハンターを派遣して、
お茶の製法と苗を入手し、中国の独占市場だったお茶を、
自国の植民地インドに根付かせるお話なんですが、
これがなかなかおもろかった!

っつか、これ、個人的要望が通るならば!

ぜひ!
神坂智子さんに、コミカライズして欲しい!!!

いや、この時代、この地の歴史を描くなら、
やっぱ、神坂智子さんでしょ!

苦心に苦心を重ねて、ようやく入手した種や苗を
インドに送ったはいいが・・・
の辺りなんぞは、
脳裏で神坂さんの絵が動いてましたよ。
うんうん。

ま、それはともかく。

これ、端的に言ってしまえば、ドロボーの話。

大英帝国が地球上のあっちゃこっちゃで
やりまくってたドロボーの成果は、
大英博物館を筆頭に、
キューガーデンなどにもある、ってことですな。

で、今になって、コピーつくってる中国に
知的財産侵害だっちゅーんだもんなぁ・・・。
どっちもどっち?


っつっても、
今のように、簡単プーにコピーができるのとは違い、
その旅は、困難の連続で、
ドロボーというか、産業スパイなんだけど、
思わず頑張れ!と応援してしまう・・・。

清朝末期だったもんで、
政情不安もかなりのもの。

外国人の立ち入りは沿岸部しか許されていない。
しかし、茶の名産地は、内陸部の奥地だ。
その中を、どう乗り込むか。

その上、雇った中国人は、やっぱり、あの、中国人で。
行く先で、たびたび問題を起こす。

今でこそ、それぞれのお国柄の気質みたいのが、
ビジネスの上で了解されてるが、
当時はわからんもんねぇ・・・。
っつか、国民気質って変わらないもんなのね・・・。


そしてクール便も航空便もない時代。
温度も湿度も管理できないまま
輸送に数ヶ月かかるという難題をいかにクリアするか。

そうやって苦心惨憺して送った荷にも、
間にたった人々に問題が・・・。


腐人はこの時代の歴史好きだし、
スパイもんも好きだし、
かなり楽しんで読みました。

っつか、ホント思うけど、
この時代の人の人生って、濃いよなぁ…。


この本は、
そういう歴史もの、スパイもの、として
楽しくもあるんですが、
交易、経済の面でみても、非常に興味深い。

大陸では主にコーヒーが飲まれているのに、
なぜ、英国は紅茶なのか。

インドというお茶の生産地が植民地にあるからでしょ?
と腐人は思ってたんだが、
実はこれ、順番が逆なんですね。

英国でお茶を飲む風習ができたのは、
インドの紅茶が良質のものを生み出すようになるより
ずっとずっと前。

ここに絡むのは、砂糖なんです。
※詳しく知りたい方は、本書をどーぞ。


この頃はお茶は中国の独占で、
その金を捻出するために
英国はアヘンを売っていた。

それに、いろんな思惑が絡み、
フォーチュンが、
中国から良質のチャノキを盗み出してくるわけですが、
その以前は、インドのお茶って、
辛うじて飲めるのは、アッサムの原生木のチャノキぐらいで
それも、香りがない、レベルの低いものだったそうです。

それがいかに世界最上級となったのか。
またですが、よろしければ本書をどーぞ。


そうして、19世紀も後半になって、
インドで良質の紅茶が製造されるようになり、
紅茶の価格が下がってきたら、どうなるか。

ここでもまた、へー・・・という話が。

早く届け!というのは、今も昔も変わらぬようで、
運輸技術の飛躍的向上、運河建設などなど
運輸面にも影響がでた。

ティーレースという、お茶を積んだ船のうち、
どれが一番に着くか!ってな賭けもあったようで、
英国人って、この頃から賭け好きなのねぇ・・・。


その運輸に絡んで欧米に広がったものがもう1つ。
中国の陶磁器。

腐人はこれ読んで初めて知ったんですが、
19世紀当時、欧州には、
お茶を淹れられる陶器、
というか、
熱湯に耐えられる陶器がなかったらしい。

っても、それが欲しくて陶磁器の輸入・・・
というのは、かなり後の話。
最初は、バラストの問題だったらしい。

どゆこと?と思われた方は、
また繰り返しですけども、本書をぜひどーぞ。


腐人が、この本を手に取ったきっかけってのは、
実は、
「イギリス本土で、
 チャノキの栽培および茶の製造は無理なのか?」
だったりする。

ふふふ・・・わかる人はわかりますね?
これができるなら、
「カイト!
 あんたもっかい現代に戻って、
 リリーのために持ってきな!」

だからだ。

他の作物ができないような
峻険な土地が名産地のようだが
水が多すぎてもダメ、寒すぎても暑すぎてもダメ、
となかなかやっかいな植物らしい。

となれば、イギリスに根付かせるのは無理か。

あ、でも、もし持ってくなら、
ウォードの箱にしなさいね。
せっかくだから(^_^メ)。

この「ウォードの箱」ってのは、
今では「テラリウム」という、
密閉水槽みたいなもん?

これがなければ、
フォーチュンはチャノキを盗めなかった。

あと茶の精製方法。
これも知っとかないと、茶が飲めない。


うーむ・・・
腐人はアルコール×、牛乳×な人なので、
お茶がなければ、生きていけない。

え?水でいいじゃんって?

ダメだよ、お茶だよ!

実際、インド紅茶が量産されるようになって、
英国では明らかに健康によい影響がでて
死者が減ったという。

有名なとこでは脚気ですが、
他にも、コレラ。

これは、インドだったかで
生水を飲んだ人がコレラ感染し、
それをヨーロッパに戻って、
下水に菌をバラ撒いたため、
各地でコレラが席巻する事態になったそう。

まぁ、今ほど上下水道が
きっちりしてへんかったやろしね・・・。

それが紅茶を飲む場合、
その抽出のため、絶対に水を沸騰させるので、
それで菌が死滅し、
英国人の健康によい結果をもたらすようになった、
っちゅー話なんですわ。


そゆこと考えると、
万が一、トンネルに落ちたときのために、
茶の栽培方法と精製方法を
取得しておくべきだろうか・・・。
   ↑
  それフィクションだから



ま、それはともかく。
改めて、今、こんなに簡単に
美味しいお茶が飲める幸せを感謝した。

風呂といい、お茶といい。
現代の日本人に生まれてよかったわぁ・・・。
[ 2012/08/07 ] 腹黒読書 | TB(-) | CM(-)

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