腐人日記-腹を割いたら黒かった- HOME > スポンサー広告 > スポンサーサイト> 熱く語るぜ!腹黒読書 > 『理系の子』について 続き
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『理系の子』について 続き

昨日の続き。

ここで紹介されていた研究ってのは、
大きく分けて2つあると思う。

一つは、身近な誰かのためにやったら、
それが発明になったという研究。

もう一つは、疑問追及のための研究。

ここに紹介されてた研究を分類すると、
発明系が、
「廃品利用の太陽エネルギーによる暖房&湯沸かし器」
「ホース・セラピーによってもらたられるストレス軽減」
「手話を変換表示する液晶ディスプレイ付き手袋」
「自閉症児とのコミュニケーションを可能にする教育プログラム」

疑問追求系が
「核融合炉の製作」
「ハンセン病の治療と治癒後の細菌量」
「少年矯正施設より、地球外生命存在の可能性について」
「デュポン社の排水問題より PFOAの除去方法」
「公衆トイレに設置されたおむつ交換台にいる細菌」
「蜂群崩壊症候群(CCD)と殺虫剤の関係」
「カーボンナノチューブの溶解」

こんな感じかなぁ・・・。
腐人主観ですが。

人類全体の利益になりそうなのは、後者なんだが、
腐人は正直、前者のが好き。
そっちのがドラマがあるから。

ってことで、そっちのドラマを少々紹介いたしましょう。

「廃品利用の太陽エネルギーによる暖房&湯沸かし器」

これはネイティブアメリカンであるナヴァホ族の子の研究。

特別居留地にいるネイティブ・アメリカンの多くは、
生活必需品すら買えない収入しかなく、
一人当たりの平均年収は$6045(483,600円)という。

穴だらけのトレーラーハウスに6人で住み、
風呂は屋外、それも水道のみ。
暖房は石炭ストーブが一つだけ。
冬は氷点下になるというのに・・・。

そのため、この研究をした少年の妹は、
喘息に苦しんでいたらしい。

その妹をなんとか楽にしてやりたいという気持ちから、
少年は、そこらに打ち捨てられた車
(廃車手続きする金がないので不法投棄)から
ラジエーターをとりだし、
太陽光発電装置とつなげて、暖房&湯沸かし器を作った。

その後、少年は大学に進学し、いずれは会社を興して
ナヴァホの地に風車やソーラーパネルを設置したいという。

そして、それまでネイティブ・アメリカンは、
学力としてもアメリカの中で低いといわれていたが、
彼の功績により、
下の子供たちに刺激があたえられ、
2006年にはさらに二人の子供が、
ISEFへの出場権を獲得した。



「ホース・セラピーによってもらたられるストレス軽減」

この研究をした少女の父親は、
少女が生まれてまもなくガンがみつかった。

医者から薦められた治療方法では保険が適用されず、
このままだと死ぬしかない。
そんなとき、国立衛生研究所が行う
医療実験があり、それをためしたところ、
ガンは治癒したが、その後、肺に疾患がでて、
現在は肺の4割以下しか機能していない。

なので、父親は
ずっと、医者から余命3ヶ月だといわれ続けてきた。

少女はそんな父親から馬の扱いを教わり、
いずれは獣医になりたいと思っていた。

しかし、父親の医療費がかさみ、
学費の捻出はむずかしくなる一方。

そんななか、少女は馬のある特性に気がついた。
利き脚の違いで、調教に差が生じるというのだ。

それを研究し、少女はISEFで奨学金を得ることができ、
これで一安心と思った矢先に、
少女は事故にあった。

偶然、道に大きな穴があいていたため、
命はないと思われた事故だったが、
少女は首の椎骨の骨折で済んだが、
完治するまで大好きな馬に乗ることを禁じられた。
そして、奨学金の夢にも暗雲がたちこめた。

そんな心も体も傷ついた少女をなぐさめてくれたのは
馬たちだった。

そのときの経験が、
少女に、ホースセラピー効果を研究させるきっかっけとなり、
PTSDに悩む警官からデータを採取し、
ホースセラピーによってもたらされる効果を実証した。



「手話を変換表示する液晶ディスプレイ付き手袋」


この少年は、2歳にしてクリスマスプレゼントに
「延長コード」を希望するほど、
電気の魅力にとりつかれていた。

小学校に通うも、あまりに頭がよすぎて、
どうしても馴染めない日々が続く。

そんな中、引退した老年の物理学者と知り合い、
二人は心から信頼できる友になる。

老いた物理学者は少年のひらめきに驚きながら、
彼の疑問に答え、彼のやりたいことの手助けをする。
時には、人生の先達として、
プライベートの相談にものりながら。

少年は学校でいじめられていた。

しかし、サイエンス・フェアで勝利を得、
周囲から認められ始めると、
生活が徐々に変わっていった。

そんな中、耳の不自由な少女を街中でみかけ、
彼女たちのような障害をもつ人のために、
手話での会話が、手話をしらない人にも伝わるように、
手袋につながった液晶パネルに表示されるものを作り上げた。

高校を卒業するまでの間に、
彼は自分の研究で42万ドル(3360万円)を稼ぎ、
ダサいと思われていたいじめられっこは
『セブンティーン』誌に、最高の男の子の一人として選ばれた。


「自閉症児とのコミュニケーションを可能にする教育プログラム」

彼女の従妹は自閉症だった。

その子は音に対して、驚異的な能力をもっており、
彼女は音楽を通じてならば、
その子とコミュニケーションができるのでは?
と考えた。

鍵盤の上にアルファベットをかいた紙をはりつけ、
音と一緒にアルファベットを憶えていく。

Lしかわからなかった従妹は、
これをやっていくうちに、
単語を読めるようになっていった。

彼女はこれらを「音から音節へ」という教育プログラムにまとめ、
特別支援学級での効果測定を行った。

結果、短期間のうちに自閉症と診断された子供たちの多くが
文字や単語をおぼえ、つづれるようになった。

その後、ラップトップコンピュータを使い、
自閉症児が単純な線なら理解できる特性とあわせて、
彼らに表情や感情を表現する方法をみいだしていく。


とまー簡単にまとめるとこんな感じのお話が
紹介されてるんですわ。

疑問追及のほうにもドラマがあって、
また大会そのものにもドラマがある。
それが本書に書いてある。

っつか、ぶっちゃけ、
一つの研究につき、一つのドラマがあるんだろうと思う。

それは甲子園に出場しなかった高校にも、
それぞれドラマがあるようなもんで。

だからここにとりあげられなかった研究でも、
実はものすごいドラマを秘めてたりして、
本当は、全ての研究に対し、
こういう記録を毎年残し続けるのがいいんだろーなー。

プロジェクトXみたいなもんで。


ってのも、
正直、腐人は、科学がさっぱりで、
巻末に、2009年のISEFで入賞した
日本の女子高生のコメントがあるのだが
そこに
「人間がどこから来てどこに行こうとしているのか、
 そしてどうしたらこの地球システムの
 健全な一員になれるのかということについて
 知りたいと思っている」
という一文があり、
それを読んだとき、こう思った。

「どこからきたかは、
 ゾウリムシの発生と同じよーな偶発性だろうし、
 どこへ行くのかは、
 いずれは消滅だろう。

 でもって、どうしたらなれるかっちゅーたら、
 社会システムをすべてすてて、
 毛のないサルになって、
 天敵にどんどん駆逐されつつ、
 繁殖を頑張るっちゅー
 動物の自然サイクルにはいりゃいいんじゃね?」

・・・とね、議論にならないわけですわ。
ははははは(^_^メ)

でもね、こういうドラマだったら、
腐人も読んでみたいと思うし、
応援したいと思うのだ。

だからね、こういう記録を続けてってほしいなぁ・・・
と思う。


ホント、これね、利発すぎる子をもった親や教師、
周囲の大人がどうあるべきかってのも書かれてるので、
ぜひ、小中高生の親と子に読んで欲しいと思います。

その潜在的可能性を、
管理教育でつぶされてしまわないためにも・・・。


えーっとちょっとタイムアップなので、
読書録は、カウントごと、また明日。

[ 2012/05/13 ] 熱く語るぜ!腹黒読書 | TB(-) | CM(-)

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