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『「お手本の国」のウソ』について

率直に言って、
このタイトル、どーかなぁ・・・
と思わんでもない。

だって、内容としては、
『「お手本の国」の真実』
なんだもん。

でもまー「ウソ」としたほうが、
ヒキがあるってことなんだろな。

「お手本の国」にしてみりゃ、
勝手に誤解しときながら、ウソ呼ばわりすんな!
と思うよーな気がするが。


ま、それはともかく。

ここではよくマスコミで、
「お手本の国」とされてる7カ国の実態について
とりあげている。

●フランスの、少子化改善
●フィンランドの、教育と福祉
●イギリスの、ニ大政党政治
●アメリカの、陪審制
●ニュージーランドの、自然保護
●ドイツの、戦争責任
●ギリシャの、財政破綻

確かに、ああ、なんかお手本としてきいたことあるなぁ・・・
というのがゾロゾロしている。

が、本書を読むと、
結局、日本のマスコミで垂れ流されてるのは
単なる上っ面だけだってのがよくわかる。

その背景や、実態までみれば、
あまりにもお国柄やら国民性が違っていて、
仮に導入しても、その通りにはならんだろうと、
腐人ですらわかる。

なにより、どんな制度にも、
よいとこもあれば、わるいとこもある。

100%よいとこだけって制度はありえないし、
100%わるいとこだけって制度もない。

良い点、悪い点をしっかり見極め、把握しながら、
できるだけ良い点を生かすよう、
柔軟に対応していくってのが、
制度運用のキモだと思うんだが、
なーんか、今の日本のマスコミ報道なんかをみてっと、
制度さえ取り入れりゃーよくなる
ってな風潮を感じてしかたない。

そんな甘いもんじゃないと思うけどねー。


さて、この7つのうち、
腐人が興味深く読んだのは、
フィンランドの福祉とアメリカの陪審制である。

他の国もおもろかったのよ?
ただ、テーマがねー
腐人にはどーでもいいとされちゃうもんなだけで。

だって、国なんてどーでもいいと思ってるし、
地球にとって、
ニンゲンこそが最凶・最悪・最低の害獣だと思ってるとさ、
少子化も、教育も、政治も、自然保護も、戦争責任も、財政破綻も、
もっととっとと激しく悪化して、
国潰れて山河あり、ニンゲン根こそぎ駆除しちゃえ!
とか思うんだも~ん♪

ま、その辺は、いつものことなんで、
スルッと流しておきましょう。


では、まずフィンランドの福祉について。

高負担高福祉、で有名な北欧諸国。
腐人はCBSドキュメントのリポートで、
あれはノルウェーだったかなぁ・・・?
ってのをみたことがある。

国民皆保険が存在せず、
まさに命の沙汰は金次第っちゅーアメリカ人にしてみたら、
最先端ではないかもしれないが、
誰でも無料で医療が受けられ、
老後の生活に不安はなく、
確か南欧の方に、
国民宿舎的な格安保養所施設があって、
国民なら誰でも利用ができるってな話もあった気がする。

うーん・・・だいぶ古いリポートだから、
記憶があいまい・・・。
詳しく知りたい方は、ご自分で調べてください。

あ、でも刑務所待遇がいいのは事実らしいぞ。
これは
「厳罰化は犯罪者の更正に繋がらない、
 整った環境で、教育プログラムを受けることが、犯罪抑止になる」
っちゅー考えに基づき、
傍目には、「どこが刑務所?」ってな待遇にしていると、
読売新聞社会部 『贖罪』にあった。

ただまぁ、これ、被害者にしてみたら、
加害者の人権ばかりが優遇されている!と憤慨もんらしく、
また変わってくのかもしんないけどねー。
こういうのは、時代でコロコロ変わるからさ。

とまー、こんな感じに(刑務所の話はCBSじゃないが)
「地上の楽園」としてリポートされてたんだ。

でも、実態としては、そうバラ色でもないらしい。

まず、この章の著者である、
靴家さちこさんご自身の体験から
「医療費0の限界」
について語っておられる。

靴家さんのご長男は、就学前に
言語障害の疑いあり、との診断をうけた。

その精密検査を、
公的施設であるセンターで受診しようとすると、
半年待ちといわれたそう。
でも、ここで半年待つなら、無料で受けられる。

ただ、半年待ってるうちに入学式がきてしまうので、
それじゃ困ると、
先生がやってるプライベート診療でお願いすることに。

そちらだとすぐに診察、検査が受けられるそうなんだが、
最終的に11万円ほどかかったそう。
しかし、入学前に、異常なしという結果が得られ、
無事就学することができた。

金か、時間か。
どっちをとるか。

腐人は、フィンランドという国も、
かつてのソ連もよく知らないが、
この待たされ状況って、
共産主義みたいだなぁ・・・
とか思っちゃった。

昔は、共産主義国の配給待ちの行列とかって、
よくニュースになってたんだよねぇ・・・。

ちなみに、歯科だと4ヶ月、
風邪でも半日待ちなんですと。

盲腸とかだと、どんだけ待ちなんだろ?
腐人の友人は、誤診で1週間放置され、
腹膜炎まで悪化し、結局、1ヶ月以上入院してた。

歯だって、場合によっちゃ放置してるうちに
どーしよーもなく悪化することあるだろうに。
こういうのはヤだなぁ・・・。


そんでもって、老人ホームも
そう簡単に空きがみつからないらしい。

こちらも靴家さんの実体験が紹介されている。

ご主人のお父さんがアルツハイマーになり、
何かを取りに立ち上がるのだが、
数歩歩くうちに、そのことを忘れ、
何もないところに座ろうとして、コケる。

これを度々繰り返し、
高齢なので、その衝撃で、あざや骨折を生じさせてしまう
ということで、
老人ホームを捜したそうなのだが、みつからず、
空きがでるまで、ヘルパーをお願いすることになった。

1日に何度きてもらっても、
15ユーロ(2000円ぐらい)という、
日本ではありえない価格。
どうやってこれを実現させてるんだろう・・・?

やっぱ、日本でいう消費税にあたる
VAT23%がポイントなのか?

でも、これ一律23%っちゅーわけじゃなく、
食料品が13%で、医薬品は9%ってたかな。
品目別にちゃんと設定がされている。
※ちなみに書籍も9%と、低い枠。
 日本も品目別導入んときは、そこんとこヨロシク!!



ヘルパーさんは、冷蔵庫の中の食材を使い、
ご飯の支度もやってくれるらしいんですが、
ただ、その質はピンキリ。

歯が悪くて、固いものが食べられないのに、
食いちぎる必要があるよーなサンドイッチを作り、
「今日は食欲がないみたいです」
という人もいるとか。

うーん・・・これはイヤかも・・・(~_~;)


また、失業中の子供が
ホームヘルパーの資格をとって、
親の面倒をみたら、国からお金がもらえる
という制度もあるらしく、
介護で失業し、親の死後、職を得られず生活保護に・・・
ってなケースが増えてる日本とは雲泥の差。

つい、ここで
「日本も見習え!」
と言いたくなるが、
ここで一つ、日本とは大きな違いがあることに注目だ。


この義理のお父さんの状況をみて、
靴家さんがご主人に、
自分が面倒をみようかと持ちかけたそうなんだ。

しかし、そこでご主人が反対する。
その理由ってのが、
「子や孫と暮らすとペースが崩され、
 親にとっては、むしろ苦痛なんだ」
というもの。

そうフィンランド人ってのは、
自立願望が強く、人の世話になることを嫌う国民性
なんだそうです。

でもって、
「高齢者のケアは、自治体の責任」
という考えが浸透しているので、
お嫁さんがていのいい労働力としてコキ使われることはない。

が、自分もそれを期待してはいけない。

この靴家さんのケースは、
その後、老人ホームに空きができ、
義理のお父さんはそこに入所されたそうですが、
場合によっちゃぁ、ずーっとヘルパーさんで、
ってこともありうるんだろなー・・・。

この感覚は、今の日本人がすぐ受け入れられるとは
ちょっと思えない・・・。



お次は、アメリカの陪審制度。

日本の裁判員制度の原型だよなー
とか思っていたら、大間違い。

全然違いました。

アメリカでは、っちゅーか、
アメリカは州で全然違うんで、
この著者である伊万里穂子さんのいらっしゃる
カルフォルニア州では、
民事裁判でも刑事裁判でも、
裁判を陪審裁判にするか、法廷裁判にするか選べるんだそう。

※裁判裁判めんどいんで、以下、略します。

っても、そもそも訴訟が起こされた後、
裁判になるケースってのが少ないらしい。

民事なら、その前に示談にするとか、
刑事なら、事前の審理で罪を認めて取引するとか、
裁判にいきつく前に決着してしまうんだそう。

ちなみに、ここで紹介されてた件数だとこんな感じ。

民事の場合、全部で151万超の案件があったが、
裁判至らずが110万件で、7割を占め、
陪審が1911件で、0.1%ぐらい、
法廷が21万超件で、14%ぐらい。

※端数あわないのは、なぜだかわかりません・・・。
 取り下げか?


刑事の場合だと、全部で21万超の案件数で、
裁判至らずが21万で、9割以上、
陪審が6688件で、3%、
法廷が509件で、0.2%。

なんですと。

裁判になるのは、罪を認めないとか、
陪審にかけてもらったら、
無罪(もしくは有罪)になる可能性があるとか、
そういうもくろみがあるものが多いとのこと。

実際、陪審の場合は、
いかに陪審に気に入ってもらえるか、
が重要なんだそうで、
それで判決決まっちゃうの(~_~)??
と、なんだかイヤーな気持ちになる。


伊万里さんは、裁判所関係の職についておられる方で、
実例をよくご覧になってらっしゃり、
その結論として、
「もし自分がさばかれる場合、
 絶対に陪審は選ばない!」
とおっしゃっている。

ってのも、アメリカの陪審の日当は、
たったの$15。
1000円程度しかもらえないんだそう。

実費交通費として、
1マイル(1.6キロ)につき数セントのガソリン代はくれるそうだが、
はぁ?って金額だ。

日本の裁判員だと、
候補者で8000円以内、
裁判員で1万以内もらえます。
※以内ってのは、拘束時間によって半日分とかあるから。

それプラス、交通費。
場所が遠ければ、宿泊費ももらえる。

うーん・・・日本人でよかった・・・。


ちなみに陪審に選ばれちゃったら、
この安い日当で、
かったい木の椅子に何時間も座って
長たらしい演説やら説教やらを聴かされる。

裁判傍聴がシュミでもなきゃ、やってらんねぇよなぁ。

流れとしては、候補者として呼び出し食らった後、
検察側と弁護側からいろいろ質問がでて、
その結果を踏まえて最終的に選ばれるそうですが、
候補から外れたら、ガッツポーズがでるんですって。

その気持ち、わからんでもない。


そんな劣悪環境の陪審にくらべ、
専門家、いわゆるエキスパート証人といわれる人は
すごーく優遇されてるそうで。

例えば血痕分析、車の痕跡分析とかの専門家は
大体、1日$450~650ほどの日当をもらう。
高い場合だと、$10、000とかもあるそう。

ま、これは裁判費用として
負けたほうの負担になるわけですが、
こんなの聞いたら、
まともに陪審として判断する気が失せてくる。


ってなところから、こんなジョークがあるそうだ。

「あなたは、上手いことを言って
 陪審員の義務から逃げられなかったようなマヌケに
 本当に裁かれたいですか?」


(401)一般本 『「お手本の国」のウソ』 田口理穂ほか

以下、読書録。

●30日
(409、410)マンガ 『それでも恋していいでしょ』『グレイ ロマンス』 楠田夏子
  うーん・・・(~_~;)
  なんともビミョー・・・。

  おもろくないとは言わないが、
  おもろいとも言えない。

  根本的なところで、
  キャラ造形が腐人とあわんって点はあるんだが、
  それをさておいても、
  演出がもったいないなぁ・・・と思ってしまう。

  特に、『恋していいでしょ』なんかは、
  もしこのモチーフを、二ノ宮知子さんが描いたとしたら、
  すっごくおもろいもんができあがったと思うんだ。

  もしこのモチーフを、岩本ナオさんが描いたとしたら、
  もっとじんわり胸にくるもんができあがったと思うんだ。

  でも、今のだと、笑うに笑えず、
  かといって、共感をもって心を震わせるとこまでいかない。
  なんか中途半端なんだよなぁ・・・。

  絵はむちゃくちゃお上手なんだが・・・。
  むしろ、それが悪く働いちゃってるよーな気がせんでもない。

  そう、マンガにおいて大切なのは、
  一つの絵としてのデッサン力とか完成度っちゅーより、
  表現力なんだよな。
  
  頭蓋骨が途中で陥没してようとも、
  どう考えても肋骨ねぇだろというもんでも、
  その絵から言いたいことが伝われば、
  そんでいいのだ。

  そういう絵の語りがね、
  なんか伝わってこないんだよなぁ・・・。

  まぁ、もともと腐人は
  小説だと行間を読ませてくれるのが、
  マンガだとコマ間を読ませてくれるのが、好きなので
  根本的にあわないのかもしれない。
  
  というまま、『恋していいでしょ』が終わり、
  『グレイ ロマンス』を読んだんですが、
  やっぱりこちらもキャラ造形に不満たらたら。

  だもんで、お話にも共感できーん(>_<)!
  
  なんというか全体通して、
  すごーく卑屈さを感じるのね。
  なんなんだろ、このウジウジっぷり。

  そりゃ背の高い低いやら、
  ナニの大小は金積んでも難しいもんあるけど、
  チチやケツなら、シリコンいれりゃいいし、
  デブがイヤなら、吸引してもらえばいい。

  顔なら整形、
  毛なんつったら、
  もっと簡単リーズナブル。
  植毛すりゃーいいじゃん。
  カツラーさんによると、ス●ェンソンがええらしいぞ?

  処女がいやなら、
  ホストでもつかまえて
  金払って、一発やりゃいいし。
  ポルノがみたけりゃ、
  買うか借りるかして家でみりゃいい。
  ※映画館はついでに男漁る気がないなら、
    やめといたほうがいいです。
   

  とまー、自分の稼ぎがある大人なんだから、
  うじうじぐだぐだゆー前に、
  そのコンプレックスを金で片付けてこい!
  と思うんだよ・・・。

  なんで、なんもしねーで、
  うじうじぐだぐだゆってるだけなんだ?
  それで状況が変わるとでも思ってんだろうか?

  なんか・・・無駄にプライドが高いっちゅーか、
  自己保存本能ばっかバリバリって感じがするんだよな。

  腐人はそーゆー系の愚痴をきくのは、
  リアルだけで腹いっぱいだ。
  ・・・っちゅーと、リアルじゃ、
  「うんうん、そうよねぇ」
  って聞いてあげてる風にきこえるが、
  実際は、上で書いてるよーなことを
  ばっさり言って、
  「・・・もういい・・・あんたに言ったのが間違いだった」
  と言われるクチだ。

  ん?
  ・・・ってことは、
  こういう発展性のない愚痴のよーな会話を楽しめる人には
  これはすごく共感できて、
  面白いってことなのかもしれない。

  着眼点とか、悪くはないんだけどなー・・・。
[ 2012/05/01 ] 腹黒読書 | TB(-) | CM(-)

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