腐人日記-腹を割いたら黒かった- HOME > スポンサー広告 > スポンサーサイト> 腹黒読書 > 『銀の匙』から お人よしは損をするか 4
09 | 2017/10 | 11
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『銀の匙』から お人よしは損をするか 4

飯を食いに、お気に入りの店にいったら、
食事時をとうにすぎた変な時間だというのに、
客のおっさんが、のべーっとしていた。

仕事サボリかい・・・と横目でみつつ、
オーダーしたところで、
別のおっさんがやってきた。

「よ!」と挨拶を交わしたところからすると、
どうやらお知り合いらしい。

メシを食いながら、
きくとはなしに会話をきいていると、
・・・・・・・・・なんとも・・・(;一_一)。

どうも、最初からいたおっさんは、
なにかがあって、仕事をずっと干されてたらしい。

で、結局、会社都合での退職・・・リストラ?となり、
どうやら今日が最後だった模様。

退職後の手続きがどうのこうのと話がすすみ、
子供の話になった。

A(失業したほう):
「なんかさ、公立のほかに私立を3つ受けるっていうんだ」

B(あとから来たほう):
「え!?そんな私立なんて無理だろ。やめさせろよ」

A:「いや、でも最初に数十万いるぐらいじゃないか?」
B:「なに言ってんだ。
   私立なんてとこは、一口10万の寄付金つのってきたりとか
   なんでもすぐに金、金だぞ」
A:「でもなぁ、滑り止めとかあるみたいだし、
   やめろって言えないよ・・・」

・・・世間の北風が身にしみる・・・(/_;)

Aのおっちゃんは、家族に言えずにいるんですかね。
こういうときだからこそ、
ちゃんと話し合わないといかんのに・・・。


さて、ちんたらノロノロと連載中の
「お人よしは損をするか」第4回でごじゃる。

「お人よしは損をするか?」と問われれば、
「する!」と断言できるというIちゃん。

Iちゃんにとって、お人よしとは、
「NOを言えない人」
もしくは
「おせっかいなところもある、
 一面お人よしな人」

だという。

あ、繰り返しますが、Iちゃんは、
荒川弘 『銀の匙』を読んでません。
だから、思いっきり一般論です。

「NOを言えない人は、下僕街道まっしぐら」で、
腐人が、
『数学教えて、恩うっといて、
 あとで「あんとき教えてやったろうが!」と、
 取立ればいいじゃん』
と言った意見に対し、
「これが、言えるのは友達で対等な立場の時のみじゃないか」
との指摘。

もう一つの
「おせっかい」は
「相手の意向ではなく、
 自分がやりたいから勝手にやっていて、
 それで、恩を着せられてもなぁ」
と思うんだそうだ。


ふむぅ・・・
『銀の匙』をひとまずおいといて、
一般的に考えると、確かにそうだわね。

腐人の周囲でも、
NOを言えない人、
自己主張ができない人、
声が小さい人、
反応が鈍く、なにかとトロトロしてる人、
というのは、
一方的に踏みつけられ、理不尽に搾取されまくっている。

今の社会においても、
団塊世代以上が美味しい思いをしまくってるのも、
彼らは自己主張が激しいから。

「赤信号 皆で渡れば 怖くない」と、
なんでもかんでも、数で押し切ってきた世代だからねぇ。

それに比べ、
草食、打たれ弱い、傷つきたくない症候群、嫌われたくない症候群、
などと言われる若年層は、
どんどん権利を奪われ、踏みつけにされまくってる。

ま、ある意味、
これからの超高齢化社会にむけて、
下僕育成教育に成功したと、いえるのかもねー


ここのところ読んでいた
『ママゴト』にしろ、
『花もて語れ』にしろ、
『月一滴』にしろ、
いわゆる「損してる人」がでてきた。

はっきりと自己主張が出来ないがゆえに、
他人につけこまれる。

確かにこういう人達を、「お人よし」と言うのだろう。


そやって考えると、腐人にとって
こういう「お人よし」達は、
「人生を損得勘定で計算してない人」
もしくは
「人生を損得勘定で計算できない人」
になるのだろう。

この「してない人」と「できない人」ってのは、
似てるようで、かなり違う。

「してない人」は、できるのにしようとしてないけど、
「できない人」は、したくてもできない。

上記でIちゃんが言ってるような
「NOと言えない人」は、「できない人」。
もし計算できりゃ、下僕状態から下克上起こすでしょ。


『銀の匙』の八軒は、
「してない人」かなぁ・・・。


そうだな・・・この違いは、

Mじゃないのに、つきあってる人がSで、ただ殴られる続けてる
が、「できない人」
SとかMとかは考えたことなく、
でもつきあってる人に殴られても、ま、いっかーと思う人

が、「してない人」
って感じでしょーか。


なるほど、ならば、
腐人がどーにもひっかかる『銀の匙』の台詞を

「人生の損得計算してない人は、損をする」

と言い換えれば、
なんのわだかまりもなく、ストンと腑に落ちるわ。
ネームとしては、語感悪いけどね。

でもまぁ、荒川さんご自身は、
これを意図してゆーてんのかどーかは、わかりません。

それに、腐人としては、一見「お人よし」にみえるけど、
実は腹黒で、むっちゃ計算高い「強かなお人よし」ってのも、
いるんじゃないのかなと思うんだ。

あと、強運の人というか。
いわゆる昔話の「正直じいさん」「正直ばあさん」ね。

ただまぁ、こんなのは特殊ケースなのかもしんないけど、
普段はどっちかっちゅーとのほほーんとしてるのに、
ここ一発でのヒキが強い人っているんだよなぁ・・・。

だから、「お人よし」という言葉でくくっちゃうと、
やっぱ、どっか違和感があんのよねぇ・・・。

ま、荒川さんがどういうおつもりなのかは、
先を楽しみに待つことにしましょう(^_^)。


で、もう1個の、一次産業特有なのか、
っちゅーのは、また次回。

・・・ホントは明日と書きたいが、
今週ちょっと、ぱっつんぱっつんなんだよな・・・(ーー;)



以下、読書録。

●12日
(168,169)マンガ 『少年ノート 1,2』 鎌谷悠希 
  やっぱりガラスの少年だったわね・・・。

  っつか、この音への過敏さは、
  広汎性発達障害、自閉症スペクトラムなどで
  よくみられる傾向のよーな・・・。
  ま、そっちに話をもってく気はないとは思うのだが。
 
  この地方都市の中学生が、
  世界的に活躍するロシアの少年と
  どない結びつくのやら・・・というとこと、
  やっぱボーイソプラノという有限のものをどうするのか、
  カウンターテナーにいくのか、
  カストラートになるのか、
  この辺は気になる。

  個人的には後者がいいわぁ♪
  腐腐腐腐腐~(●^o^●)  
  
(170,171)マンガ 『春の小川』 『スフィンクス』 萩尾望都
  お話は巡る。

  いやはや、ねじって、よじれて、
  ぐるりとまわって、元戻る。
  頭の体操、1,2,3って感じ?

  そういや、木原音瀬さんの
  『パラスティック・ソウル』もこういうつくりだったな。

  『山へ行く』も、以前、刊行直後に読んだはずだが、
  ・・・あり?記憶がどっかに飛んでるぞ・・・。

  ところで、これ、軸として3本あるじゃないですか、
  舞ちゃんと、生方さんと、メッセージ。

  この「メッセージ」がどう繋がるのかなぁ・・・
  ってのが、すごく興味深いんですが、腐人は。

  その前に、『山へ行く』を思い出せって感じだな・・・。
  スコンと記憶が落ちている・・・(;一_一)

  この2冊に限って言うならば、
  ここにあるメッセージは、萩尾さんの初期作品の、
  あれは・・・「銀の三角」だったかなぁ・・・
  あかん、これもあやふやや。

  ただ、なんだったか忘れたが、
  「予言」というものに振りまわされる人間の図がね、
  昔、あったよーな気がするんだ。
  そーいや『マージナル』だって、その一面あるよな。

  ・・・いかん、萩尾作品については、
  語る前に、過去問ならぬ過去本を
  復習してからにすべきだな・・・(;一_一)。

  放置してる『残酷』にからめて
  『メッシュ』の再読とともに、
  思い出したら、いつか補足します。

  なにはともあれ、
  これだけの複雑な構成、広大な構想の物語を
  未だ、このクオリティで描けるって、
  萩尾さんって、やっぱ桁違いの天才だよな・・・。
[ 2012/02/13 ] 腹黒読書 | TB(-) | CM(-)

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