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『美しいこと』について

『美しいこと』舞台の千秋楽も無事に終わったので、
本編についてからめつつ、腐人が見た感想を。

もしかしたら、初めてここに来られた方も
いらっしゃるかもしれませんので最初に断っときますが、
腐人のスタンスは
「腹黒」かつ「思ったことは垂れ流し」です。
この点、ご了承いただける方のみ、読み進んでくだされ。

ほんでもって、いつも同様、長いです


ではレッツラゴー!


「観てから読むか、
 読んでから観るか」

とは、角川映画のコピーですが、
直前まで再読するかどうか悩んだ腐人。

腐人の場合、脳みそが活字仕様になってるので、
「読んでから観る」と、
脳内で随時、原作対比表作っちゃうんですよ・・・(^_^;)。

昔、ジェイムズ・エルロイの
「暗黒のL.A.」4部作にハマり、
その頭のまま『L.A.コンフィデンシャル』を観て、
全然、映画に集中できなかった経験がある。

映画としても、ものすごい佳作だったのに、
もったいないことをした。

そーいや、これの『ホワイト・ジャズ』映画化の話、
どーなったんだろ???


ま、そーゆー経験があったので、
あえて直前の復習をせずに、観にいきました。


ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
こちらの舞台、初日5日前に松岡役の役者さんが
ご病気で、急遽降板されまして。

実際に公演で演じられた方は、
そこからオーディションで選ばれたという
事情があり。

なので、払い戻しとかもやってたためか、
「当日券あり」の札もあり、
実際、ポツンポツンと空席もありましたが、
キャパ200弱の劇場の9割が埋まっている状況。

もちろん、ほとんどが女性客で、
10代っぽいのは、あまり目につかず。
J庭の客層から10代さっぴいた感じ(笑)。

あとは、女性同伴の男性が数名。
たぶん嫁に引っ張ってこられたのかなぁ・・・(^_^メ)とか
勝手に推察。

中には、一人で観に来られてた男性客とかもいらっしゃって、
役者さんのファンなのか、木原さんのファンなのか、
とっても興味深いなぁと思いつつ・・・
一方的に後者認定


そーいや、腐人はこういう観劇をする際、
絶対にお花のチェックをするんざますが←ヤな感じ
役者さん宛がほとんど。

その中で、木原さん宛をいくつか発見。
今回の版元である創竜社さんからは
もちろんきてましたし、
リブレさんからもきてました。

Unit Vanillaさんからもきてたな。
やはりというか(^_^メ)。

舞台なので、主役は劇団さん。
ということで、他のお友達作家さんはご遠慮なさったのか、
ご配慮願ったのかわかりませんが、
ただまぁ、あのキャパからしたら、
あれ以上受け付けられなかったんじゃないかなぁ・・・たぶん。

と思いつつも、同じ「創造」といっても、
集団で作り上げるものと、
独力で作り上げるものとの違いを
こういう形で、改めて認識する。

作家さんの作業って、孤独なんですな。
・・・と、そんな感じに場内風景を観察してたら、開幕。


ぶっちゃけ、一言で言うと。
「別物でした」

当然なんだけど(^_^;)。

そもそも「本」て、出版された時から、
読んだ人数だけの解釈が成立し、
一つ一つ似てるけど違うものになる。

ほら、同じ本を読んでも、
印象に残るシーンが違うでしょ?あれ。
誰かにとっては涙物でも、
別の誰かにとってはお笑いになる。

そういう意味では、脚本書かれた方の『美しいこと』と
腐人の『美しいこと』が違うってことですわ。
あったりまえだわな。


ま、それを踏まえて、劇全体の話。

腐人は、本読み、それもBL限定で言えば、
市場に出回っているものの半分は読んだ!自信がある。

なので、まぁ、
BLについては語ってもかまわんだろう
と思っている。

しかし、だ。
舞台に関しては、ほとんど観てないので、
劇評なんざは言えません。

だから、あの演出が劇としてどうなのかはわからない。

ただ、腐人の隣で観ていたお嬢さんたちの会話などからしても、
少々、原作を知らないければ厳しいものがあった感がある。

もし、降板された役者さんで再演などなさるのであれば、
途中、音声のみにて表現されていた部分、
左右同時に違う台詞を流すのは改良されたほうが
よろしいかと思う。

ぶっちゃけ、どっちかを聞き取ろうとすると、
もう一方が落ちるし、
両方の音を聴くようにすると、
ただの音になって、台詞の意味まで追えなくなった。

そのシーンって、腐人としては、
テンポのよい掛け合いをやってもらいながらも、
双方の言葉をきっちり聞き取りたいところだったので、
不満あり。

ただ、今思うと、急は降板による
フォロー演出だったのかもしれない・・・
どうでしょう?


脚本としては、ぶっちゃけ、
かなり丁寧にエピソードを取り込んでたと思う。

ただ、だ。

お話の皮を剥ぎ、肉を取り、骨だけにした上で
さらに、その関節のいくつかを取り除かないと
2時間半という尺では、難しいのはわかるんだが。

うーん・・・前半の丁寧さに対し、後半がちょっと不満かな。

腐人としては、落として欲しくない場面・・・
もう千秋楽も終わってるから、はっきり言っていいか、
キャンプ場での時計のところ、
かなり別なアレンジになってて、
こうしたか、という感じ。

あれはー・・・乙女・松岡を表現するのに、
じっくりやって欲しかった。

マンガならば、
部屋に戻った松っちゃんが、カギをみつけてホッ。
他に忘れ物ないかなと見渡して、時計みつけてあれ??
寛ちゃんのだ・・・胸元でぎゅっ
ってな、バリバリ少女漫画だと思うわけです、腐人は。

そこらが、上でゆってた「別物」という感覚。


腐人は、木原さんの小説のすごさというのは、
淡々とした文章に込められたキャラクターの心因描写だと
思うわけで。

なので、後半は、乙女に揺れ動く松っちゃんの心境を
切々とやって欲しかったんですわ。

それが、どっちかっつーと
後半は舞台上の場の切り替えのもたつき感が
目について、うーん・・・・・・。


何度も言ってますが、腐人は素人です。
が、もしこれを手がけるとしたら、
たぶん、ばっさり「二人芝居」にします。

でもって、舞台の作りですが、
左袖を松っちゃんスペース、
右袖を寛末スペースというのはOK。

ただ、中央部分については、
舞台中央に、ハの字に長いベンチ(背もたれなし)を置く。

それを、
居酒屋の椅子、駅のベンチ、
会社の椅子、車の座席に、キャンプ場のベッド
そういうものに見立てて、万能椅子として使う。

立ち場面については、手前中央を使用。

そうすれば、暗転、道具入れ替え場面転換
というところがスパッと切れる(はず)。


昔、梅田にまだ阪急ファイブがあった頃。
上に、今回のキャパぐらいの劇場があり、
升毅さんと生瀬勝久さんの
ニール・サイモン『おかしな二人』を観たことがある。

あれは元々が劇作だし、今回のものとは違いますが、
腐人がゆってるイメージはそんな感じ。

ちゃちゃを入れに来る友人として、
大阪の芸人さんが数名客演されてて、
冒頭のシーンなんかにワサワサっとやってきて
サクサクっと退場してったんですが、
今回、すごくいい味だしてた福田とか、
高嶋物産のエロ部長とかは
そんな感じに使うのはどうだろう。


血や肉をつけたシーンを再現する、ことに重点を置くのではなく、
主役二人に焦点を絞り、骨だけを見せる。

こんな感じにしたら、
乙女な松っちゃんをもうちょっとじっくり観れた気がする。

ま、所詮、素人の考えでござんす。


あー・・・もし再演されるならば。
初めて観に行かれるお嬢さんたちにアドバイス。

同じ舞台装置で、同じハコなら、
一番いい席は、
向かって右袖、寛末エリアのかぶりつき(自由席んとこ)。

なんでって?
うふふふ♪それは観てのお楽しみ~(●^o^●)

そーいや、腐人は、上記の『おかしな二人』、
その辺りで観てたんですけど、
舞台から、タクワンが飛んできました(^_^;)。




なんか話が重たくなったので、
各役者さんの話に行こう。

●寛末
見た目がよすぎです。
でも、中身がヘンです。
って、元々そうか。

字でみてたら、単なるぼんくら王子だと思ってたが、
血と肉を持つと・・・「一歩間違えたらストーカー?」

たぶん、いつもはとっても姿勢がよろしい方なんでしょう。
わざわざ猫背にしてるのが、なんとも寛末で。

後頭部の寝癖が欲しかったかな。


●松岡
飛び入りで、稽古時間も少ない中、よくここまで!
拍手ものですよ。

感心したのは、女装ってか、しぐさがすごい。
ホントに、カワイイ女の子なんだよ!

よく、女形のほうが、現実の女より女らしいというが、
まさにソレ。

ってか、体型も、それ違反だろう!
そのまま二丁目いけちゃうぞ!

腐人の、女装かどうかの見分け方は、腕と脚と腰。
骨の形と、肉のつき方がどんだけ美人でも性差が出る。

腕の骨については、男女で違うので、
バンザイしたら一発でわかる。

ただ、だ。
葉子さん・・・動きが小さいからか、
女にしか見えねぇ・・・(;一_一)
なに、あの動き!
寛末がトチ狂うのも、よくわかる。
いけません、そんな子が女装なんかしたら!

でもまぁ、顔をあげちゃうと、
「あ、男性だ」とは思うんだけどね(^_^;)。
そりゃまー、当たり前だ、男なんだから。
そこまで変えるとなると、
整形でデコとかアゴの骨削らんとなー(^_^メ)。

でも、それをよくわかってるからか、
終始うつむき加減で、うーん・・・巧い。

ってか、おっさん化してる女子の皆さん、←自分や、自分!
ちっと見習いましょう(笑)。


稽古時間が稽古時間だったんで、
これを言うのは酷かもしれませんが、
男になった松岡の掘り下げがちょっと・・・。

松岡って、仕事できる設定だが、
そこがな、伝わってこなかった。

揺れる乙女心はよかったんだけどね。

●福田
よし!
いい演技でした。

冒頭シーン、文字で読んだら、ド最低男だが、
血と肉もつと、
「・・・ま、生存を許したろか・・・」
という気になる。


●高嶋物産 エロ部長
よし!その2!

ホンモノの『部長』っぽいか、と言われると、
部長~?部活の部長ですか?
なぐらい軽いブチョーだが、舞台の演技としてはさすが。

福田もそうだが、
そういうことなんですよね、きっと。


腐人の印象は、そんな感じ。

まぁ、腐人とかはさ、『美しいこと』といいながらも、
『愛しいこと』『愛すること』までひっくるめて、
『美しいこと』だと認識してるから、
これで終わったら、寛末、いいとこナシじゃん!という気にはなる。

それに、腐人にとってこのお話は、
「望みがかなった人魚姫」であり。
「靴にはじまり、靴におわる」物語であり。
なんかね・・・ここで終わったら中途半端だよなぁ・・・という気が若干。

腐人が贅沢なんでしょうな、ははは。


BLを実体化する、という試みとしては、
かなり上出来だった気がします。
けど、これは木原作品だったから、だろうなぁ(^_^;)。
他作品でこれが可能かどうかというと・・・うーん・・・無理な気が。

文字の持つ自由度に対し、リアルに近い分、舞台だと厳しい気がする。
映画などの映像ならアリ・・・かなぁ??

あ、最近読んだのでいえば、
砂原さんの『言ノ葉』とかならギリギリか?

ただ、これがBLかと言われると・・・どうだろう。
やっぱり冒頭にある「別物」という気がする。



ところで、ご覧になれなかった皆様、
たぶん『美しいこと』のHPとかでもゆってんのかな?

DVD出るみたいっすよ。
会場でチラシもらいました。
こちらで観る、という手もあるかと思いマス。


あー吐き出せて、やっとこすっきりしたぜ。

読書は、これまとめるために『美しいこと』再読したんだけど、
舞台感想とひっくるめて書いちゃってるから、ナシってことで。

今日は以上。

ここまで読まれた方、ホント、お疲れさんどす(笑)。

って、自分でゆーか!
[ 2010/06/21 ] 熱く語るぜ!腹黒読書 | TB(-) | CM(-)

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